はじめに
1 windows を失って
私はこれまで販売管理システムや企業内で使用するアプリケーションの開発に携わってきた。そこでの主流はクライアントサーバシステムと言うものだった。
OS は windows が殆どでサーバサイドの DBMS は SqlServer, Oracle, DB2 と言ったものである。クライアント側は C#, Visual Basic, C++ などの Microsoft Visual Studio を
使用して開発を行ってきた。そんな中でリストラにあった。どんどん貧乏のどん底に落ちていく。ある日 WindowsXP がのたまう。「サポート終了に伴いウイルススキャンが
できません」と。ウイルススキャンができない windows なんて怖くて使えないよ。どうする私?金が無いので windows は購入できない。かと言って仕事しなけりゃ生活が
できない。IT の世界から身を引くか?50過ぎの私が新たな職種に行くべきか?2日ほど悩んで windows と決別し linux に乗り換える事にした。幸いにして OpenOffice が
ある。仕様書のやりとりは出来る。rdesktop で客先に接続したら windows 環境は使える。これからはフリーランスとして生きていく決心をした。
linux に乗り換えてからは無料の世界があった。金の無い私には救いの神だ。linux の情報を求めてネットを彷徨う日々。 LAMP に 出会ったのは必然だったと言える。LAMP の話は聞いていたが実際に触れる機会はなかった。自営の身となった私には会社員だった頃と比べて時間の自由は大きい。すぐにでも試せる 環境があるのだ。WEB アプリケーションを作ってみよう。できるなら今まで開発した企業内で使用するアプリケーションとは毛色の違うものが良い。ゲームをつくるか?でも敷居が 高そう(--!) なにより絵が描けない私には無理ではないか?悩んでも仕方がない。やってみりゃ何とかなるかも知れない。なにより自分の知らない技術の習得や未知なるものに挑戦 するほうが楽しいじゃないか。失敗したって社員時代のように責任を負うわけじゃない。2分後には気持の整理がついた。
linux に乗り換えてからは無料の世界があった。金の無い私には救いの神だ。linux の情報を求めてネットを彷徨う日々。 LAMP に 出会ったのは必然だったと言える。LAMP の話は聞いていたが実際に触れる機会はなかった。自営の身となった私には会社員だった頃と比べて時間の自由は大きい。すぐにでも試せる 環境があるのだ。WEB アプリケーションを作ってみよう。できるなら今まで開発した企業内で使用するアプリケーションとは毛色の違うものが良い。ゲームをつくるか?でも敷居が 高そう(--!) なにより絵が描けない私には無理ではないか?悩んでも仕方がない。やってみりゃ何とかなるかも知れない。なにより自分の知らない技術の習得や未知なるものに挑戦 するほうが楽しいじゃないか。失敗したって社員時代のように責任を負うわけじゃない。2分後には気持の整理がついた。
2 なぜWEBなのか?
さてゲームを自作しようと思ったのだが、ゲームの知識など皆無の私は何から始めよう。なんせゲーム用語すら知らない。幸にして商用サイトが沢山あって課金なしでもゲームができる。
早速やってみる事にした。ところがダウンロードしろと言ってくる。windows でしか動きませんと言ってくる。OS が linux の私の PC で動くはずがない。なぜWEBなのか?の答えはWEBが
唯一の選択肢だからだ。ダウンロードを要求するものを無視してWEBゲームを探す。見つけたと思ったら internet explorer でしか動きませんとのたまう。純粋にブラウザがあれば
遊べるゲームは商用サイトと言っても限られている。その限られたゲームの実装はどうなっているのかを調べると Flash
を使用している。Flash の開発環境は無料で入手可能かを調べた。windows 版はあったが linux 版は無い。次から次へと壁が立ちはだかる。
ところが時代は私に味方してくれた。HTML5 を使えば canvas と言うタグがあって、そのタグ上にゲーム表現が 可能だと言う。「html5 canvas ゲーム」の検索ワードでネット検索すると山のように出てきた。おぉ~(^^)v これだよこれ!私の心は歓喜に震えた。HTML など一度も書いた事がない私で あるが、なぜか出きるぞと言う根拠の無い自信が湧いてきた。
WEBゲームを公開するためにはWEBサーバが必要だ。自分の PC で公開するのは怖くて出来ない。サーバを管理する能力は無い。そこでレンタルサーバを使用する事にした。さくらインター ネットのスタンダードプランを採用した。月額500円。これなら払える。これで環境的には問題は無くなった。後はシステム構成をどうするかだ。私は会社員時代にシステム提案書や 要件定義書を散々書いた。この辺は得意分野である。
ところが時代は私に味方してくれた。HTML5 を使えば canvas と言うタグがあって、そのタグ上にゲーム表現が 可能だと言う。「html5 canvas ゲーム」の検索ワードでネット検索すると山のように出てきた。おぉ~(^^)v これだよこれ!私の心は歓喜に震えた。HTML など一度も書いた事がない私で あるが、なぜか出きるぞと言う根拠の無い自信が湧いてきた。
WEBゲームを公開するためにはWEBサーバが必要だ。自分の PC で公開するのは怖くて出来ない。サーバを管理する能力は無い。そこでレンタルサーバを使用する事にした。さくらインター ネットのスタンダードプランを採用した。月額500円。これなら払える。これで環境的には問題は無くなった。後はシステム構成をどうするかだ。私は会社員時代にシステム提案書や 要件定義書を散々書いた。この辺は得意分野である。
3 オープンソースの世界
インターネットの世界は善意と悪意で満ちている。インターネットが軍事目的で開発されたと信じて疑わない者たちが多くいる。インターネットの起源は
ARPANET であり、資金を提供したのが軍隊使用のための新技術開発
および研究を行うアメリカ国防総省の機関である国防高等研究計画局だった。軍事目的で無いものに金を出すはずが無いと思う方も多くいるだろう。だが実際は独自プロトコルでは異機種間
同士の通信が出来ない。それでは困ると言う事情があった。それは他の国も同様で共通のプロトコルで通信を行う研究が ARPANET とは無関係になされていた。タイム誌の誤報や軍関係者の
誤った発言などで軍事目的が流布された。
ハッカーは悪者であると信じて疑わない者たちもいる。ハッカーとクラッカーの違いを明確にせずマスコミは一緒くたにしてハッカーと言う呼び名で記事にしたり放送したりする。 オープンソースの世界ではハッカーが 多大な貢献をしている。彼らはソースコードを解析しシステムの脆弱性を発見し侵入可能である事を証明し公表する。そしてセキュリティ対策のコードを世界中の天才プログラマーが記述 する事で堅牢性を高めていくのだ。
もはや、インターネットは上下水道や電気やガスなどと同様な生活インフラと言っても過言でないと思う。インターネット上で情報を送受信すると、経路上のどこかしらではオープンソースの コードが動いているだろう。オープンソースはインターネットの全ての利用者に恩恵を与えているのだ。例えクローズドソースのシステムでインターネットを利用しているとしてもだ。
オープンソースの開発者が、時間と知識と成果物を無償で提供する動機は何なのか?いろいろあるみたいだが彼らは何より「自由」であり続ける事を望んでいるようだ。無償で労力を 提供する行為が自由である事にどう繋がるのか?無償と言う言葉から連想したボランティアの語源を調べてみた。
とある。私には何より自由である事が善意の発露だと感じられた。そして彼らの善意に深く感謝し、有難く使わせて頂く事にした。と綴って終わりにしようと思ったが、私が社員時代から 調べもので検索したサイト、プログラミングで分からない事を教えてくれたサイト、落ち込んだ気持ちを盛り上げてくれるサイト、多々あるサイトの殆どが善意ではないか。素晴らしい世界だ!
ハッカーは悪者であると信じて疑わない者たちもいる。ハッカーとクラッカーの違いを明確にせずマスコミは一緒くたにしてハッカーと言う呼び名で記事にしたり放送したりする。 オープンソースの世界ではハッカーが 多大な貢献をしている。彼らはソースコードを解析しシステムの脆弱性を発見し侵入可能である事を証明し公表する。そしてセキュリティ対策のコードを世界中の天才プログラマーが記述 する事で堅牢性を高めていくのだ。
もはや、インターネットは上下水道や電気やガスなどと同様な生活インフラと言っても過言でないと思う。インターネット上で情報を送受信すると、経路上のどこかしらではオープンソースの コードが動いているだろう。オープンソースはインターネットの全ての利用者に恩恵を与えているのだ。例えクローズドソースのシステムでインターネットを利用しているとしてもだ。
オープンソースの開発者が、時間と知識と成果物を無償で提供する動機は何なのか?いろいろあるみたいだが彼らは何より「自由」であり続ける事を望んでいるようだ。無償で労力を 提供する行為が自由である事にどう繋がるのか?無償と言う言葉から連想したボランティアの語源を調べてみた。
ボランティアの語源は、ラテン語の「ボランタス(Voluntas):自由意思」、フランス語の「ボランティ(Volunte):喜びの精神」
とある。私には何より自由である事が善意の発露だと感じられた。そして彼らの善意に深く感謝し、有難く使わせて頂く事にした。と綴って終わりにしようと思ったが、私が社員時代から 調べもので検索したサイト、プログラミングで分からない事を教えてくれたサイト、落ち込んだ気持ちを盛り上げてくれるサイト、多々あるサイトの殆どが善意ではないか。素晴らしい世界だ!
4 システム構成
